Accessの5つの弱点
1
Accessは複数人数で利用するようにできていない
MicrosoftではAccessは本来スタンドアローンで使うソフトと定義しています。その理由はAccessには同時実行制御(排他制御)機能が無いからなのです。もちろん簡単なシステムであれば複数人数での利用も可能なのですが、複雑な処理や同じテーブルをつかんでしまうような処理が発生する場合、エラーの発生や、最悪の場合データが消失したりすることがあります。
2
Accessは運用機能がない
Accessは検索をする、帳票を出す等、機能の開発は効率よくできますが、セキュリティ、バックアップ、ログ管理機能等々運用に関する部分が抜け落ちています。それ故に安定的にシステムを活用する上では問題が生じる場合があります。
担当者レベルで活用しているのであれば、それでもいいかもしれません。しかしシステムの規模が大きくなり、会社の重要なシステムとして位置付けられてきた場合、これらは大きな問題に発展する可能性もあります。
担当者レベルで活用しているのであれば、それでもいいかもしれません。しかしシステムの規模が大きくなり、会社の重要なシステムとして位置付けられてきた場合、これらは大きな問題に発展する可能性もあります。
3
Accessはデータ増加に伴うパフォーマンスの低下と容量制限がある
Accessのエンジンは、強力なエンジンではないため、データ数が多くなると処理速度は目に見えて低下します。またAccessには2GBという容量制限があります。このことによっても利用できるデータ数には制限が加えられてしまいます。
4
AccessはWeb、スマホ開発機能が無い
近年、遠隔でシステムへ接続する需要が急速に増えました。その場合はWeb、スマホ等で利用する方が利便性はいいのですが、Accessにはその開発機能がありません。また前述のとおりAccessのエンジンの性能が低いことも、複数人数がアクセスするWeb、スマホ環境に単体では耐えられない要因となります。
5
Accessはクライアント/サーバーに簡単に変更できないため、クラウド化もできない
前述①②③④の問題を解決するには、サーバー用データベース(Azure SQL Database等)と接続してクライアント/サーバー型のシステムに変換しなければなりませんが、Accessをサーバー用データベースに接続するためには、リンクテーブルという方法しかありません。しかしながらこの方法だと、構造上の問題でトラフィックの問題が発生し、特にインターネットを介するクラウド環境等では、実用に耐えられません。複数拠点で利用するためには致命的な欠陥といえるでしょう。